鍼灸の副作用について。
 一般に、鍼灸には副作用がないと思われていますが、実際には副作用があります。
 そのため患者さんから「鍼をしたら、こうなった」という質問を戴きます。
 また鍼にはミスもあります。ミスと副作用は違います。ミスは事故で重大です。
 ここではミスと副作用の違いについて述べます。

 
●鍼のミス(刺鍼事故)
 
問い:鍼をしたら深呼吸すると苦しい。
 回答:これは肺に鍼が刺さり、すぐに抜かなかったため起きたものです。肺に鍼ほどの穴が開いても、すぐに塞がりますから問題がありませんが、肺に鍼が刺さったまま呼吸をしますと、鍼は胸壁で固定されており、呼吸して肺が体内で動くために切れてしまいます。そのため肺と胸膜の間に空気が入り、肺が拡がらなくなって呼吸できません。
 
患者の対策:解剖の知識を持った鍼灸院で治療しましょう。治療は、重症ならばアスピレーターを胸壁へ刺して、空気を抜きます。傷が治れば完治します。後遺症は残りません。
  これに関して電話の問い合わせが多いので、少し詳しく回答します。
 鍼事故で最も多いのが気胸です。刺鍼による事故では、一般に刺鍼した夜から胸が痛くなります。しかし重症の場合では、鍼を抜いて直ちに、あるいは20分後から痛くなったり苦しくなったりします。
 症状は、胸の痛み、激しい咳が出る、深呼吸すると痛む、心臓が痛む、横になると苦しかったり胸が痛む、姿勢を変えたとき胸のなかからゴボコボと気泡が動く音がするなどです。
 少し胸が痛む程度では、気胸が軽度なので、安静にしていれば自然に治ります。だいたい3日ぐらいで症状が治まり、2週間ぐらいで空気が完全に吸収されます。鍼して少し胸が痛い程度では、気胸とは断言できません。
 激しい咳が出るときは、胸膜が刺激されて咳が出ているので、かなりひどい気胸です。  心臓が苦しいのは、一方に空気が入るため、心臓が健康な方に向かって押されるためです。両胸が痛ければ、両肺に気胸が起きている可能性があるので、救急車で病院へ行ったほうがよいと思います。特に夜間はそうです。片肺ならば問題がありませんが、両肺の気胸では死ぬ危険性もあります。  何科へ行くのですか? と質問されますが、インターネットで気胸と調べてください。外科です。  費用は? と聞かれると、注射器で空気抜く程度なら1万円ちょっとです。 こうしたことは自分で調べてください。  自然に気胸が起きることもあります。若くて痩せ型の背が高い男性に多いです。
 鍼した当日に気胸が起きれば、だいたい鍼のせいですから治療費を払って貰えると思います。
 治っても通勤途中に胸が苦しくなって、電車へ駆け込めなくなるのではないか? と心配する人もありますが、そうした心配は全くありません。   病院でレントゲンを撮って貰ったら、肺が縮んでいるので判ります。肺が縮むために呼吸しても動かなくなり、傷口が早く塞がるのです。
 私も忙しいので、直接電話して質問するのは勘弁してください。  これ以上のことは、一般の気胸と同じですので、気胸で検索してください。

 鍼灸師の防止:背中では、背骨から離れた場所に刺鍼してはなりません。そして背骨に鍼先を当てて置鍼します。骨に当たらなければ、肺に刺さっていることなので、すぐに抜きます。刺入を速くして、呼吸する前に抜鍼します。
  原則として、背中、胸、肩には刺鍼ができないと思ってください。  特に重要なのは、背兪穴への刺鍼は、気胸が起きる可能性があることを知ってください。
  二行線ラインは、まず気胸が起きます。したがって肩甲骨内側ラインは絶対に刺鍼できないと思ってください。そこへ刺鍼するならば、円皮鍼とか梅花鍼とかにすべきです。
  普通の背兪穴ですが、背兪穴の下には肺があります。そこで中国では倒八字という刺入方法を使い、45度ぐらいの角度で脊柱へ向けて刺入します。しかし45度という角度を目分量で取るのは難しく、30度になったり60度になったりします。30度ならば背骨を跳び越えて反対側の肺へ刺さる危険性があり、60度では角度が深すぎて椎体へ鍼が当たり、肺に鍼が刺さってしまいます。
 そこで北京堂では、棘突起から五分の華佗夾脊穴を使っています。これならば背骨の中心から1.5pしか離れていないので、直刺すれば確実に背骨で止まり、肺には入らないのです。また間違って棘突起内へ入り、脊髄へ行ったにしても、脊髄なら硬膜へ当たった時点で、足に電気のようなピリピリ感(足太陽膀胱経)が起こります。だから、それ以上刺さずに抜いて方向を変えるため、脊髄を傷つける恐れはありません。それに反して肺へ刺さったときには、術者の手応えもないのですが、患者も痛みを感じないので、肺へ刺さっていることが全く判りません。
  私も昔は背兪穴を45度角で刺入していましたが、その効果は華佗夾脊穴を直刺したほうが勝ると思います。危険がなくて効果が高い方法を採るか、危険を伴って効果も悪い方法を採るかですが、やはり安全で確実な方法が勝るということで、北京堂系列では、背中へ刺鍼するときに背骨の横1.5寸ではなくて、横1.5pを直刺しています。
   この方法は、中国の文献から私が探し出して、安全で危険のない背中の刺鍼法としました。相談の電話が多いと、タイマーが鳴っても抜鍼できなくて治療に差し支えが出るため、北京堂式の安全な背中の刺鍼方法を特別に公開します。

 
問い:鍼をしたら、そのあとが化膿した。
 回答:鍼が消毒されていないのが原因です。皮膚を消毒しなかったり、術者が手を洗っていなかったり、鍼が消毒されていないと、緑膿菌やブドウ球菌などが入って化膿します。
 患者の対策:鍼の前に、手を洗ってくれる鍼灸院で治療を受けましょう。抗生物質で治ります。
 鍼灸師の防止:オートクレーブを使って、鍼や器具を消毒します。オートクレーブが買えなければ、圧力鍋で消毒します。下に水を入れ、中敷きを入れてから鍼や器具を入れます。蒸気が出たら、弱火にして30分消毒します。そして治療所に水道を引き、患者さんに触れるときは、その前に必ず、石鹸で手を洗います。そのあとで消毒液をかけます。

 
問い:鍼をしたら、肝炎になった。
 回答:やはり鍼が消毒されていないのです。
 
患者の対策:鍼の前に、手を洗ってくれる鍼灸院で治療を受けましょう。現在は抗ウイルス薬とインターフェロンの併用で治るようです。
 鍼灸師の防止:オートクレーブを使って、鍼や器具を消毒します。オートクレーブが買えなければ、圧力鍋で消毒します。下に水を入れ、中敷きを入れてから鍼や器具を入れます。蒸気が出たら、弱火にして30分消毒します。そして治療所に水道を引き、患者さんに触れるときは、その前に必ず、石鹸で手を洗います。そのあとで消毒液をかけます。

 
問い:鍼をしたら植物人間になった。
 回答:後頚部へ鍼し、硬膜を破って脳幹へ刺さり、内出血を起こした。
 
患者の対策:解剖の知識を持った鍼灸院で治療しましょう。
 鍼灸師の防止:風池は、対側の眼に向けて刺入するなど、危険な方向への刺入はやめましょう。硬膜を破らないように、ゆっくりと刺入し、捻鍼してはいけません。

 
問い:鍼をしたら半身不随になった。
 回答:背骨の上へ刺し、脊髄硬膜を破って脊髄へ鍼が入り、脊髄が内出血した。
 
患者の対策:解剖の知識を持った鍼灸院で治療しましょう。半身不随は一時的なもので、時間がたてば治ります。
 鍼灸師の防止:督脈穴への刺鍼では、ゆっくりと刺入し、捻鍼してはいけません。もし患者の足が、電気ショックを受けたようにピクッとしたら、それ以上刺入してはいけません。後退させます。

 問い:電気鍼をしたら心臓が苦しくなった。
 回答:体の左右で通電したため、心臓に電気が流れ、心臓の周期に影響して、苦しくなった。
 
患者の対策:電気鍼の知識を持った鍼灸院で治療しましょう。体に金属を入れた患者さんも、電気鍼は厳禁です。
 鍼灸師の防止:心臓を流れるような回路にしてはいけません。一つのプラグから出ているコードは、必ず右半身だけとか左半身だけに分けて、セットで使うようにします。たとえば鍼麻酔ですが、鍼麻酔は合谷だけに通電すればできます。しかし両合谷だけへ刺鍼して通電すれば、体の左右で電気が流れてしまいますから、曲池へ捨て鍼をします。そして一つのプラグから出ているコードは、体の左右セットで使い、右半身の合谷へ刺鍼したら、右半身の曲池へも捨て鍼し、合谷へ陰極、曲池へ陽極を繋ぐようにします。極性が判らなければ、二つのプラグを舌に当て、ピリピリの強いほうが陰極になります。下手をすれば患者さんが心臓麻痺を起こして死んでしまいますので、気をつけましょう。

 問い:鍼をしたら体に残った。
 回答:細い鍼に電気を流したため、鍼が電気分解して切れた。鍼の曲がりを何度も伸ばして使っているため金属疲労し、鍼柄部分で切れた。
 
患者の対策:細い鍼で通電する鍼灸院を避けましょう。鍼の曲がりを何度も治しながら刺鍼する治療所は避けましょう。
 鍼灸師の防止:通電するときは、太い鍼を使い、筋肉が跳動するほどの強い電気を流さず、深く入れないようにしましょう。また、まんいち鍼が切れても、取り出せるように刺鍼して通電しましょう。電気をかけない場合でも、急角度で曲がった鍼は捨てるようにしましょう。切れないまでも、思った方向へ進みません。新しい鍼も、消毒する前に、一応引っ張って点検しましょう。私も二本ほど、某メーカーと某メーカーの鍼で、鍼柄と鍼体が接合されてなかった鍼があり、切皮しようとして指に刺さった経験があります。そうした不良品の鍼が混じっていることがあるので、2pぐらい残して鍼を刺入します。


 
灸のミスはありません。

 ●鍼の副作用

 
問い:鍼をしたら翌日怠くなりました。(俗に言う瞑眩反応)
 回答:鍼治療の後、微熱が出る人があります。微熱は数日で治まります。細菌が感染したのではありません。免疫力が上昇したために起きた現象と思われます。

 
問い:鍼をしたら、そこは治ったのですが、別のところが痛くなってきました。(俗に言う瞑眩反応)
 回答:もともと別の場所も悪かったのです。五十肩を治療していると、反対側が痛くなってきたということが、よくあります。これは二カ所や複数カ所が悪いとき、複数カ所の痛みを一遍に感じることができないため起きてきます。つまり一番痛みが強い部分しか、人は気にならないのです。最も悪い部分の痛みが軽くなると、次に痛かった場所が感じられてくるのです。同じように痛む場所が移動することもあります。これは確実に好転している証拠です。

 
問い:鍼をしたら、ぎゃくに痛くなった。(俗に言う瞑眩反応)
 回答:これは慢性腰痛や慢性肩こりなどで、何年も持病となっている人に起こります。俗に瞑眩反応とか瞑眩と呼ばれ、好転反応とされています。何年も腰痛や肩こりが続くと、そこの筋肉がガチガチに固まっています。筋肉の中には神経が通っており、神経は圧迫されると重怠さや痛みを感じるのですが、更に圧迫されると神経が刺激を伝えなくなってしまいます。この状態まで進行すると、周りに影響を与えて、悪い局部だけでなく、例えば腰痛なら足に痛みが起こり、肩こりなら腕へ痛みが走るなど、別の部分に痛みが発生します。麻酔ならば、全ての痛みを麻痺させてしまうのですが、鍼治療では硬くなった筋肉を解すため、伝わらなかった神経が痛み刺激を伝えるようになり、痛みがないのに動かなかった状態から、痛みを感じる状態へと変化します。
 つまり健康→重怠さ→痛み→離れた部分の痛み→痛みがないけど動かない状態と進行したものが、
 痛みが麻痺して動かない状態→痛み→重怠さ→健康と、悪くなった手順を逆戻りして治って行きます。そのため痛みが発生します。これは治る光が見えてきた証拠です。だから好転反応とか瞑眩反応と呼ばれます。ひどく凝り固まっていれば、神経が痛みを伝えないため、刺鍼しても痛みがなく、変化も起きません。そうした状態であったものが、筋肉が緩んだために神経が復活し、痛みが発生してきます。それは中途半端に筋肉が緩んで、神経が痛みを伝えるために起きたものです。さらに筋肉を弛めて、痛みが出なくなるまで神経を圧迫した筋肉を弛めればよいのです。表面の筋肉ならばコンニャクなどを熱湯で温め、タオルに包んで痛む部分を温めれば治ります。深部ならば再度刺鍼して、筋肉を弛めれば治ります。我慢していても3日で治まることが多いのですが、やはり治療した方がよいでしょう。こうした患者さんは、重症中の重症で、普通の鍼では刺さらず、太い中国鍼を回しながら入れて、やっと入るような人に起こります。ここまで悪化する前に来てください。このような重症患者には、事前に痛みが出るかも知れない主旨を伝えておき、なっとく済みで治療します。痛みが出たあとで「痛みが出ることがある」と伝えると、誤魔化してるんじゃないかと疑われます。
 こうした現象は『霊枢・行鍼』にも「此人之多陰而少陽。其気沈而気往難、故数刺乃知」と紹介されています。
 また頚や腰で稀にありますが、刺鍼したら痛みが現れたということがあります。
 
自分の体験:私も弟子の実験台のつもりで、大腰筋刺鍼をしてもらったら、えらくカチカチになっているとのこと。自覚症状は全くありませんでした。痛くもない腰に刺鍼して、カチカチなワケがないじゃないかと思っていましたが、鍼をして貰った途端に腰が痛くなりました。それで二回目の治療は、金を払って弟子に治療して貰い、その3日後に腰痛が消えました。
 痛くもないのに腰に鍼され、かえって痛みが出て、もう一回治療しなければならないから、えらく損したと思われるでしょうが、そんなことはありません。それまで歩いていると膝が痛くなってきたのですが、いくら歩いても膝が痛くならなくなりました。すでに坐骨神経痛になっていたのですね。それほどひどくないので、自覚症状がありませんでした。
 こういうふうに、鍼をしたため逆に痛みが出るのは、頚や腰に多く、背中などでは起こりません。一般には「鍼ごわり」と呼ばれ、按摩なら「揉みごわり」とか「揉み返し」と呼ばれるものです。鍼ごわりは、一般に3日すれば治ります。稀には5日ぐらい続くことがあります。5日を過ぎても痛ければ、もう一度刺鍼します。それによって解消します。本当は刺鍼したあとが痛くても、我慢せずに、もう一度刺鍼すれば消えます。置鍼時間が足りなくて、筋肉が緩みきらないで神経を圧迫し、痛みが出ているだけですから、もう一度刺鍼して、緩むまでの時間に達すれば痛みが消えます。翌日しても構いません。うちの元嫁も結構鍼ごわりしていたので、翌日にも刺鍼して楽にしていました。
 なぜ腰と頚で「鍼ごわり」が起きるかですが、腰や頚は最初に少し痛みが出て消え、あとは膝やフクラハギ、腕や肩の痛みに変わることが多いのです。そこで原因となっている頚や腰へ刺鍼すると、足や腕は重怠さが消えるのですが、逆に原因部分である腰や後頚部の痛みが現れてきます。それで腰や頚の痛みを消すために治療が必要となります。一般に、腕や足へ走る神経は、頚や腰の深部から出ていますので、深い部分の筋肉を弛めたときに、こうした現象が多いのです。それは治るための前兆ということで、瞑眩反応と呼ばれます。
 ただ腰の部分では、腎臓を鍼で傷つけても腰痛が起きます。腎臓が傷ついて起きた失敗による腰痛と、瞑眩反応による腰痛は、どう違うかと申しますと、腎臓を傷つけて起きた腰痛は、そのあと刺鍼しても治りませんが、瞑眩反応による腰痛は、一般的に一度、あるいは二度の刺鍼によって、キレイに消えてしまいます。実際にひどい坐骨神経痛の人があり、腰に痛みが出たときに普通は一回刺鍼すれば、次回には腰痛が消えていますが、その人は次回も腰痛が残り、結局二回目の刺鍼によって初めて腰痛が消えた例があります。
 島根で北京堂は信用されていますから、鍼をして逆に痛くなっても、患者さんは治してもらいに来ます。でも正直、最初は「頚が痛くて鍼して貰ったら、逆に痛くなって頚が回らなくなった」と電話がかかってきたときはビビリました。冷静に「じゃあ、すぐ来てください。もう一度刺鍼すれば治りますから」と返事したものの、(続けて同じ場所に刺鍼して良いものだろうか?)と、内心思いました。でも結果は、それで一発で良くなったことは、言うまでもありません。頚は一発で治りますが、腰は筋肉が太いせいか、まれに二度かかることがあります。でも大部分は一発の連続治療で解決します。
 はっきり言って、鍼で痛みが出たものは、鍼でなければ消えないのではないでしょうか? まあ時間を経ても消えますけどね。

 
問い:鍼をしたら内出血をした。
 回答:極度に悪い状態だと、筋肉が硬くなり、血管を圧迫して血が流れないので、どんなに太い鍼を刺しても内出血しませんが、良くなっているのに太い鍼を刺せば内出血します。また鍼尖が鈎状に曲がっていると、血管を引っかけて内出血します。これは鍼尖に鈎がないか確かめるしか、防ぎようがありません。鈎があれば使わないようにします。
 注射針は縦に切れますから、内出血しても皮膚の外へ流出しますが、鍼は爪楊枝の尖端みたいになっており、皮膚を広げて入ってゆくため、血管から漏れた血が皮膚の外へ出ず、内出血となります。温湿布します。二週間ぐらいで吸収されて消えます。

 
問い:鍼の痕が痒い。
 回答:消毒が完全でも、皮膚の痒くなることがあります。30代の女性に多いです。金属アレルギーです。少々高いですが、金メッキした鍼を使うと防げます。しかし金メッキの鍼を使うと、効果が劣ります。

 問い:鍼をしたら気分が悪くなった。
 回答:いろいろな原因があります。一つには冬に、石油ファンヒーターで暖房している鍼灸院へ行き、酸欠のために気分が悪くなった。また睡眠不足や空腹時に刺鍼し、血圧が下がって貧血を起こしたなどがあります。20代の細身男性で、気分が悪くなることが多いです。鍼をすると、特に頚へ鍼をすると血圧が下がり、脳へ行く血が少なくなるので貧血状態になり、気分が悪くなったり、吐き気がしたりします。静かに寝ていれば治ります。

 以上が鍼の副作用です。副作用は永久に残るものではなく、内出血のように長いものでも二週間ぐらいで消えますから、あまり問題にされません。しかし心配して電話がかかってくる場合もあるので、これは副作用だから問題ないと解説します。

 
直接灸の副作用
 
問い:痕が残る。
 回答:直接灸は、蛋白質を変性させる目的で行いますので、どうしようもない副作用です。

 
問い:灸の痕が水疱になる。
 回答:施灸したら、30分以上開けて入浴します。すぐに入浴すると、水疱になります。

 
問い:怠くなります。
 回答:鍼の時と同じ理由と思います。昔は、こうした治療には副作用が伴うと考えられていて、湯治ならば温泉あたり、灸なら灸あたり、鍼なら鍼あたりと呼んでいました。こうした現象が起きたら、一週間ぐらい治療を休みます。

 
問い:灸の痕が痒い。
 回答:傷が治るときは痒いのです。もう一回施灸します。

 
問い:灸した周囲が赤くなって盛り上がります。
 回答:肉芽が形成されています。バンドエイドを貼っておきます。

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