「AWA 4」レポート

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1998年10月9〜11日アメリカ、ジョージア州、アトランタ
このレポートはダイジェスト版です。写真100枚以上、文章2万字以上の完成版は「CHICK 8」(1999年8月発行)に掲載!ぜひCHICKシリーズをご覧下さい。
執筆:おだぎ みを(2004年5月13日改訂)


CONに飛び入りCOMIC GON!
ここからは、フリーライターの小野澄恵氏のご厚意により、雑誌「COMIC CON!」に掲載の取材記事を再編集して、転載させていただきました。前後関係や登場人物など説明は含まれていません。この取材記事の「ノーカット版」は、ぜひCHICK 8をご覧下さい。
取材:フリーライターの小野”じろう子”澄恵氏。撮影:AWA撮影隊。

もともとハロウィンがある国民性。アメリカにコスプレが根づいたって不思議はない。が、実際にそれを目の当たりにすると、いや〜ん。限りなく「欽ちゃん仮装大賞」のノリに近いっ。

日本でも同じアニメのキャラ同士がコミケで出会って、一緒に写真を撮るぐらいのことはよくある。ところがアメリカンオタクの手にかかれば、思い思いの寸劇を演じ、たちまち自分たちの世界を作ってしまう。ったく、パワーあるぜ。

例え一時の気の迷いでアニメのタイトルロゴの彫りモノ入れても、彼らは決して後悔することはないだろう!なぜなら、キャラの格好をするだけでは飽きたらず、作品にハマりこみ、そのキャラ自身になりきるのが好きだからだ〜。

米国のアニメイベント「コンベンション」でカルト的スターの蛮ちあ。ゲストとして招かれた蛮ちあに便乗し、招かれざる『COMIC GON!』一行もアトランタのAWAに乱入!!そこで見たアメリカンオタクのドリーミングな世界とは?!初の海外取材なのになぜかモノクロ4ページ。読んでいるうちにきっとバラ色に見えるさ、アメリカ蛮・闘魂レポートだぁー!!

根性入ってるゼ!アメリカのオタク
成田から飛行機で約15時間。ジョージア州アトランタといえば、最近ではオリンピックの開催地、古くは『風と共に去りぬ』の舞台にもなった由緒正しい土地だ。日本文化とはおよそかけ離れたこの場所で、「アニメ・ウィークエンド・アトランタ」(以下AWA)は開催される。「目から鱗が落ちるから、一度行ってみるといいよ」という蛮ちあの言葉につられ、ついて来ちゃった『COMIC GON!』一行だが、全員海外旅行はこれが2回目という超ビギナー。内心ドッキドキもんだった。

心強い案内人は、時差ボケとともに「おおきに〜」と、空港に現れた。蛮ちあをはじめとする日本人マンガ家の作品を英訳し、出版しているスタジオ・アイアンキャットの代表取締役・Kuni(注・日本人。前号でコラムとハシラを、今回も53,56ページのハシラを投稿したという根っからのローディスト!アメリカ在住なのにぃ)。彼は映画『エヴァンゲリオン』の字幕も英訳したという、アメリカアニメ業界の有名人なのだ。

その横に角さん助さんのように、いや、プリンスのボディーガードみたいに構えていたのが、スタッフ(ほんまかいな〜)のスティーブとケビン。プロレスラー並みに体格がいい彼らは兄弟で、お兄さんのスティーブは来日した時に某スタジオで不法就労同然にアニメーターをやっていたとか(予想外)。

主催者側から宿泊先に指定された「マリオット・ノースセントラル・ホテル」に着くと、何やらせわしない。な、なんと、このホテル自体がAWAの会場だったのだ!おお〜、ダイナミック!聞くところによると、ほかのコンベンション(以下CON)もホテルを貸し切りにして開催するのが常識らしいがこれには理由がある。アニメのネットを通じて友だちになった、普段は会えない仲間たちが全米から結集するから(なんかコワイ)、会場は泊まりがけでじっくりと語らえる場所がふさわしいというわけ。ちなみに参加費は40ドル(約5000円、宿泊代別)と、激安温泉旅行パック並みの安さなのだ。

日本のコミケと違うのは……
98年10月8〜12日、朝も早よから駐車場やホテルのカウンターは人でいっぱい(しかも多人種で)。スタッフ、ディーラー約300人、一般客約1500人を集め、AWAは開催された。もともと「ドラゴンコン」という大きなCONでの一部門が独立してできたAWAは今回で4回目を迎える。

幕開けは、蛮ちあ率いる謎の日本人マンガ家バンド「REYABANG−DO!」のアニメソングライブだった。アメリカンオタクのやばいノリは蛮ちあのマンガを見ての通りだけど、単に同人誌を売ったり、コスプレの撮影会をする日本のコミケとは別モノで、断然イベント色が強いことがわかる。う〜、強烈!
【写真】オープニングセレモニーの会場。客席はビッシリ埋まっている。

日本人マンガ家陣をまつりあげ、「どうしてマンガの主人公は高校生ばかりなのか」などと、素朴ながらするどい質問を浴びせる「パネルディスカッション」(ちなみに全身タイツマンガ家の加藤礼次朗さんは「制服が描きやすいから」と答えていた!)、キャラになりきり、みんなの前で寸劇してなんぼのコスプレ・コンテスト「マスカレード」、買うと高いセル画だが自分で色を塗れば安く上がるうえに、ホビーな気分にひたれて楽しい「セル・ペインティング教室」などが主要なプログラムだが、観客の熱気をかっさらっていたのはなんといっても「ミュージック・ビデオ」。これはロックなどの旋律に合わせ、音にぴったりなアニメ映像を複数ツギハギした、いわば映像版ラップのプロモーションビデオのようなもの。「どっかで見たことがある映像ばかりだなぁ」と思ったら、ネタに使われているのは、なんと日本のアニメばっかり。あらためて日本アニメの人気の高さを知ったゼ〜!名場面の映像と音楽が絶妙に合った瞬間、会場には地響きのような歓声がわき起こる。オーマイガッ!「日本のコミケと同じようなものだべかなぁ?」と、同人誌を買いに行くような気軽さだった『COMICGON!』一行は立て続けにカルチャーショックを受けまくり、青ざめた。あれー?そういえば同人誌を売ってる人、ほとんどいないじゃないスか〜。「アメリカ人の意識ではオタクの情報は同人誌よりもネットなんだ。日本のコミケのビデオを見てびっくりしたんだけど、個人が1冊を作って売るという頭がアメリカ人にはもともとないし、買うとしても全部メールオーダーなんだよ」と語るのは、AWA主催者のデイブ・メリル氏。その代わりと言ってはなんだが、会場には「ディーラーズ・ルーム」というブースが設けられ、入手しにくい日本(台湾の海賊版も混じってたけど)のCDやビデオ、アニメグッズなどを業者が売っていた。
【写真】ディーラーズルーム。同人イベントに例えると50スペースくらいの規模。

ふらりと立ち寄った部屋には格闘ゲーが設置され、自由に遊べるゲームコーナーになっていたが、その中央にはなぜか卓球台が。「一時期、セーラームーンのコスプレをする女の子で会場がいっぱいになった。セーラームーンが卓球をしていたら、うれしいでしょ(笑)」(デイブ氏)

風習や言葉が違っても、オタクって万国共通なのね。NO〜!!

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