いまさらバイエルやチェルニーはどうも……
*弾きたい曲はどんな曲ですか?
歌謡曲や映画音楽などポピュラーな曲を
弾きやすい楽譜で弾く程度なら基礎トレーニングは必要ないでしょう。
もっと深いところに入りたくなったときにまた考えましょう。
*クラシック*
ベートーヴェンやショパンやドビュッシーなんかが弾きたい となれば話は別です。
歴史を作った天才、巨匠の音楽に触れたいのなら
それなりの基礎力が必要でしょうね。
でも、もしかしてあなたが子供の頃少しでも基礎を勉強した方ならば
親に感謝、子供の頃の自分に感謝。
弾けそうな曲から楽しみながら、
基礎力をアップすることができることでしょう。
クラシックへの道の話はこちら
60歳なんですけど……
クラシックピアノは、
ある程度弾けるようになるのに10年前後かかることは事実です。
ポピュラーソングを
なんとなくそれらしく弾く程度であれば、
そんなに時間はかからないでしょう。
楽譜(作者の意図)に忠実に従うクラシックと違い、
ポピュラーは自由度が高いものですから、
あなたの実力に合わせたアレンジで楽しむことができます。
憧れのクラシックもアレンジしてしまえば
ポピュラーです。
それでも、人に聴かせられるまでには、
やはり数年はかかります。気の長い話です。
ピアノを続けていればきっと、
元気に長生きおできになるにちがいないと信じます。
100歳のピアニストがいらっしゃいました。
M・ホルショフスキーさんは、
40歳も年下の日本女性を妻にもち、
100歳のお誕生日にカーネギーホールで、
見事二時間に及ぶ演奏会をなさる現役のピアニストでした。
ちなみに、私の目標は、
近年すっかり有名になられたクラシックのフジコ・ヘミングさんと、
ジャズの秋吉敏子さんです。
おふたりとも70歳代。
もちろん現役のバリバリの エネルギッシュな、
しかも叙情あふれるピアニストです。
ほんとにほんとにピアノ初めてなんですけど
なんとなく、ピアノは幼少の頃に手ほどきを受けないと
弾けるようにならないと思われてきましたが、
それは明治時代に初めてやって来た西洋音楽だったからです。
あまりにも在来の日本音楽とはかけ離れていて、
大人から始めるのでは無理があったのでしょうね。
例えば古い日本の歌(「君が代」や「さくらさくら」)などは、
レミソラド の5音が使われますので、
このような音楽をきいてきた日本人は、
抜けているファやシを認識できなかったり、
日本の音楽には三拍子が有りませんでしたから、
西洋のワルツのリズムにノレなかったり、
そのような感覚的なことが決定的なネックになったようです。
でも今の、例えば50代の方々はどうでしょう 。
ものごころついた頃にはTVがあり、
西洋音楽もたくさん流れていましたね。
運動会ではマーチがガンガンかかっていましたし、
小中学校では西洋音楽が必修で、
いやいやながらの人でさえ、
耳には入ってきていたわけです。
若い頃にはフォークやロックに熱くなり、
カラオケで流行歌を歌い、
車の中でポップスを聴き、
たまにはジャズやクラシックも……
なんていう、音楽漬けの人が多い年代ではないでしょうか?
明治から、昭和の戦前にかけての平均的日本人とは大違いですね。
そういう大人たちなら大丈夫。
怖れることはありませんし、
音楽をするのに「いまさら」 なんていう言葉はありません。
日本のピアノ教育界は確かにアカデミズムに走り、
面白味のない練習曲をどの人にも課すような、
画一的なレッスンを続けて来たのは事実です。
でも、ずいぶん変わってきています。
ピアノ演奏は、
選ばれた特別の人のためのものではない、
ということに気がつき始めたのです。
がんばるひとだけのものでもないです。
気楽にたのしめてこその音楽です。
子供の頃に習えなかったという悔やみなど必要ありません。
もしかしたら、それは幸福に変わります。
好きも嫌いもないうちに親に手を引かれ、
うむをいわさずバイエルのおけいこをさせられて、
ピアノなんか見るのもイヤになってしまった子供のなれの果てが、
日本中にいったいどれくらいいるのでしょう。
今、ピアノを弾けたらなぁ…と思ってらっしゃるあなたのほうが、
うんと幸せなのではないでしょうか。
やってみたい、
この手で弾いてみたい、と
こころから願って始める大人たちのレッスンは、
とっても熱いです。
そういう方々を応援するピアノ教師も日本中にたくさんいるはずです。
ここにもひとり。
どうぞ、
門を叩いてみてください。
大人だって基礎からちゃんとやりたいゾ
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