その1

なぜ今次元さまなのか?

 ルパン三世は2ndシリーズから見ていた記憶があります。でもそんなにめちゃくちゃ好きってわけじゃなかったんです。や、毎週欠かさず見ていましたし、日曜正午の2本立て再放送は、何回放送を繰り返そうがずっと見てましたけど、こんなにはまりまくるほど熱心ではなかったんです。
1stシリーズ放映時はまだ小さかったので、絵とか作品の雰囲気とかが恐かったんですよね。その印象がずっとあったので、すすんで見ようとはしなくて。part3はあまりにもナンパな絵柄に馴染めず、「違う〜」という思いが拭いきれずにいました。結局私にとってルパン三世といえば、いまだに2ndシリーズなのです。

 最近、ふと思い立ってビデオショップでルパンを借りて見たんです。昔からシリーズの中でいちばん面白いのは「荒野に散ったコンバットマグナム(#99)」だと思っていたので、まずそれを選んで見てみたら…。すっかりはまってしまったんですね。次元さまに。ううう、かっこよすぎ(TーT)。
それからかっこいい次元さまを探して全巻借りまくり、毎日毎日ルパン漬けになっているのです。ここんとこ。アニメだけですけど。

次元さま かっこいい度で見るベスト3

 150余りある作品の中には、はっきり言って駄作もありますよね。アニメーションとしても粗悪だったり、話がつまんなかったりするのもあるんですが、私的にランキングをつけるとすると、以下のようになります。
1位 荒野に散ったコンバットマグナム
2位 ターゲットは555M
3位 地獄へルパンを道づれ
他にも次元さまが主役をはってる作品ってあるんですが、どーも喋りすぎていたり女がらみだったりで気に入らなかったりします。ことに「次元と帽子と拳銃と」は問題外ですね。あの帽子がなきゃ撃てないという、いかにもとってつけたような、遊び半分のような、話のネタにするだけでいいや的な設定が納得できないので。早撃ち0.3秒を誇る、もしかして世界一のガンマンかもっ!と言われる次元さまが、そんな薄っぺらなハズがないじゃないですか〜。だからね、あの話は私にとってはなかったことになっています。
でも「サイズ58.25、つばの広さ8.6cm、厚さ1.5ミリ、ゾウアザラシ雄4才の腹の皮」というデータだけは保存していたりして。

荒野に散ったコンバットマグナム 感想

 これは最高ですね。今も昔もナンバーワンです。私って、話が面白くても作画が雑だったら興ざめしてしまう質なんですが、これはいい。サブタイまでのエピソードもウソっぽくて可笑しいし、最初のルパンの一言がコインの秘密に繋がっているあたりもさりげない。銭形のとっつあんから逃げるルパンと次元さまがめっぽう楽しそうで、警察をまいたコンビネーションも最高です。帽子をかぶる次元さまの嬉しそうな顔がたまりません。
 本編では、お仕事をやるだけやって決闘にも出席(笑)ってあたりが生真面目な次元さまらしい。ストンマンに追われているシーンでは「ばらまいて行くならお宝の方でもよかったんじゃねぇのか?え、ルパンよ」って独白がステキ。言うまでもないことですが、弾倉を銃弾で弾き返すルパン、次元飛び上がってそれを受けとめ、着地までに装填して振り返り、構えて撃つ、という一連のアクションは何度見てもホレボレします。そしてそして、ストンマンをその一発で倒し(まあ、これは次元さまなら当然のことなので別に喝采を送ることでもないのですが)、ルパンの一言で踵を返し、崖の上から走る車目指して飛び降りる颯爽たる御姿!もう、何十回見たことか。かっこよすぎ。揚げ句お宝は国境を越えられず、車も半分になってみーんな水の泡だったのに、だーれも文句言わずに飄々と帰っていく。この気持ち良さったらありません!
 ただ、五右ヱ門がひとり空廻りしてるのが不憫だったりします(不二子ですら「決闘なんて、穏やかじゃないわね」で済ませてる)。ルパンは無条件で次元さまを信じているのに対し、五右ヱ門はつきあいの浅さが露呈したかなという感じですね。懸命に決闘をやめさせようと奔走してくれるのは、彼なりの友情が感じられてすごく嬉しいのですが、ルパンとの信頼には及ばずといったところです。
 アニメの作りもいいですよね。下水道でワニの気配に気づき、ルパンの腕をとって引き戻す動きとか、煙草の空き箱を握りつぶす仕草とか、細かいところまで実によく描けていると思いませんか。懐中時計から外したネジが机の上で転がる形とその音、コインを秤に乗せるルパンの手つき、コインの重さを計算して紙をぺんとはじく仕草。本当によくできてると思います。沿道で首相を見る観衆の描き方はすごく粗っぽいですけどね。
 全体的に見て、飛行機からの銃撃を受けながらほうほうの体で車に戻ったルパンが、ワニ皮の鞄をどうやって車に積むことができたんだ?」とか「運転しながら必死でレオンヒルを降りたのに、いつ次元さまの拳銃を解体してばらまくことができたんだ?」とか、いろいろ思うところはあるものの、そんなことをチャラにしてしまえるほど、この作品はいいです。
やっぱり何が何でもイチ押しです。

ターゲットは555M 感想

 いやあ、次元さまがかっこいいです。マジでかっこいいです。かっこいい部分の見せ方は『荒野に散ったコンバットマグナム』の上をいきますね。
 クレーンの上からライフルを命中させる雄姿もさることながら、冒頭のルパンとのやりとりが秀逸。
「無理だ。…と言ったらどうする」
「お前は言わねェさ」
「だったら聞くなよ」
もう、実際このやりとりだけで悩殺。次元さまの独白もたまんないです。カモメへの語りかけとか「やめたくなってきたな」とかね。もちろんコバキヨさんのすばらしさがそれを増幅させてるんですけど。
自転車で坂を下るかっこもお茶目。不二子に甘い顔見せないラストもいい。
実は五右ヱ門もすーごく頑張ってるし、ルパンなんか命はって大勝負に出たんだけど、それすら霞ませてしまうほど次元さまがステキ。男3人がそれぞれの能力をフルに発揮して、チームワークで掴んだ成功、というのが正しい見方なんだろうけど、やっぱ次元さまがピカいちですよね〜っ。
 それはそうと、あの夜電力供給が止まることがわかっていれば、あんなにみんなが苦労することもなかったのになぁとか思っちゃいました。電気が通っている間に最上階に忍び込んでおけば、電気が切れた時点で大手を振って床を歩けたんですもんね。あとは備えさえあれば、エレベーターのワイヤーをつたってでも降りられたんじゃないかなぁ。脱出時にはエレベーターのチューブにスモークたいて。とっつあんがドアをこじあけるまでに脱出。できそうだけどなぁ。どうかなぁ。なんにしても、夜中に高圧電流が切れてしまうってのは保険会社の調査不足ですよね。ミス・オリビア、大失態。
 そうそう、五右ヱ門がやっとの思いで強化ガラスを斬った後、強がって見せるのがおかしかったです。次元さまが見事に張ったワイヤーを、声もなく見ていたルパンも。
 気になるのは幼いころの次元さま、ピンクのドレスを着たフランス人形を誰のためにとってあげようとしたんでしょうか…。

オイルダラーの大謀略 感想?

 次元さまのエプロン姿が果てしなくキュート。たったそれだけで、める選抜ベスト15の中に入ったという作品です。エプロンつけて何を作っていたんでしょうか。やっぱ豆ベーコンでしょうか…(弾ける豆と早撃ちを競う次元さまもかわいかったですが)。まあ話はともかく、お姫さんがかわいくないんですよね〜。声が山田栄子さんなのは好きなんだけど〜。これと「ポンペイの秘宝と毒蛇」は、どっちを残すかで競りました。「ポンペイ〜」の方は、冒頭の「そいつは初耳」という次元さまの一言だけがお気に入りで、最後まで悩みました。ゲストキャラ(シスター・ルチア)のCVは藤田淑子さんだし(実は最高に好きな声優さんのひとり)。でもこのpart3のような、ポップな作画が好きじゃなくて、エプロンが残ったわけですね。

落ち穂ひろい

 「白夜に消えた人魚」は、ヘリの中で行き先の地図を顔面に押しつけられて叫ぶ「やめろ、やめなさい!」が…(=^m^=)。「やめなさい」がかわいいじゃありませんか〜。あと「心配で来てみりゃこのザマで、助けてやりゃそのセリフ」ってぼやきがいいです。五右ヱ門の1本釣り(2本釣り?)もおかしいですが。世界を釣りまくっている松方弘樹も真っ青です。
 「神様のくれた札束」は、タイトル直後の次元さまの雄姿。ロレックスと、ライフルをセットする所作と…。うっとり。あと、国境での銭形さんとのやりとり「裏山の猿そっくり」云々というやつが。かなり緊迫してる状況なのに、面白がってる次元さまが何ともお茶目(^_^)。ルパンの「オレはただの大工のせがれですよ」がかっこいいですよねぇ。シスター・ジョアンナのCVが、「次元に男心の優しさを見た」の高島雅羅さんってのも嬉しかったりします。この方、今も声優業をされているのでしょうか。お見かけしませんが、このお声、けっこう好きなんですよねぇ。
 「神様の〜」といい「ルパン逮捕ハイウェイ作戦」といい、このテの作画はカリオストロの残滓という感じで気に入らないんですよね〜。不二子に色気はないしルパンもお子ちゃま顔だし、いかにも無害!という雰囲気が納得いかないんです。違うでしょう、ルパンの世界はこんなもんじゃないでしょう、と思いながら観てしまうんですね。これとpart3のポップに過ぎる絵と、どっちを取る?と言われたら困っちゃうんですが。

さらば愛しきルパンよ 感想

 なんでこれが最終回なの???と怒りさえ覚えてしまう。人気の宮崎さんの監督作品かしらんけど、ラピュタのデモみたいなもんじゃないの。ラストもクラリスとの別れのシーンそっくり。何よりも、本物の次元さまもルパンも殆ど活躍しない。偽物が悪事を働いて本物がそれを爽快に暴く、というネタは他にもありますよね。「ルパン三世」じゃなくても通用する話です。目新しくない展開で、ゲストキャラはクラリスもどきで、殆ど出番のなかったメインキャラが夕日に向かって去っていったって、ぜーんぜんなんの感動もないんですけど。これなら、その前の「ヘクサゴン大いなる遺産」を最終回にしてくれた方がなんぼか納得できました。ルパンの持ち味であるアイデア勝負の仕事ぶりで、獲物も豪快で、銭形さんの人情もあって。ラストをちょっといじれば、この作品の方がよっぽどルパンらしい最終回になったんじゃないでしょうか。たしかに「死の翼アルバトロス」は面白かったですよ。話もよかったし動きもグンバツだったし。それでも最終回にこんな話しか作れないんなら、宮崎信仰もたいがいにしてね、と言いたいですね。

くたばれ!ノストラダムス 感想

 クリカンさんに声がかわった第1作目ですよね。今でこそ少し慣れてこられましたけど、当時のクリカンさんの声はおどおどして力がなくて、迫力もない状態でした。これで失望して、テレビスペシャルも熱心に見なくなったくらいです。場面はどんどん変わるし、アクションもしっかりあって、特にラストのビル崩壊のシーンなんかすごい迫力で、作品としてはよくできていると思うんですが、正直勿体ないなぁというのが本音ですね。これで声が山田さんだったら、きっと何回でも観る作品になったと思います。制作の裏事情はよく知らないんですが、意図的に全体のセリフをすごく少なくしてるということはないですかね?んーと、あんまりルパンに喋らせないために。その分絵を充実させているような気がします。
 あと気になるのが、ゲストキャラがやたらディズニー調ってことかな。ジュリアといい、セルジオといい。流行りだったから??(関係ないか)壇ふみさんのヒステリックなおかーさんはよかったですねぇ。イライラするくらいはまってました。
 全編を通してお気に入りなのが、下の絵です(ホントはちゃんと奥に五右ヱ門もいるし、左には銭形さんもいるんですが、私が描くのは次元さまだけ)。ルパンの行方がわからなくなって、連絡を待っている次元さまたち。きっといなくなってからの3日間、ずっとああやってレシーバーの前で待ち続けていたんですね(;_;)。泣かせる〜。
 私は次元さまメインで観ますから、あと見どころはルパンと200階の金庫室に最初に侵入しようとするとこです。ルパンがコインで警備員の銃を弾き、次元さまがそれをうけとめて、1発の無駄もなく警備員とライトを撃つ。いいですねぇ。でもってエレベーターに乗り込んだ後、200階の扉が開く前に身なりを整える仕草もすてき。
私にとっての「くたばれ!ノストラダムス」はこれがすべてかな。

地獄へルパンを道づれ 感想

 これは〜、何も盗まないし「世界一の怪盗ルパン」のお話じゃないんですけど、次元さまとのコンビネーションが楽しいので好きなんです。不二子からの仕事にともに異議申し立てをしているにも関わらず、五右ヱ門は留守番、次元さまは縛り上げて眠らせてでも連れていく、というあたりが嬉しい。仲良しなのね、と思えて〜。単に五右ヱ門がいっしょだったら、最初に取っ捕まったときも巨大な球が襲ってきたときも、斬鉄剣であっさり切り抜けてしまっただろうからお話にならないんでしょうけども。さすが、一番信頼しているだけのことはあるわ、と思いたいじゃないですか〜。
 目を覚ましてからイヤミ言ったりケンカしたり、こういう姿はほほ笑ましくていいですねぇ。お互い言いたいこと言えて。「いちいちオレに聞くな!」とか、好きだわ〜。
 動きもいいですよね。殺人ビリヤードとやらに追いかけられて階段を上がるとき、一段踏み外したり、目の前で閉まった扉に身を翻したり。爆発までのラストダッシュもかわいいし。
何のかんの言いながら、発信装置のポイントに来てスタンバイしていた五右ヱ門。いつでも五右ヱ門は切り札ですね。

続・落ち穂ひろい

 この一言が好きといえば「結婚指輪は呪いの罠」。あふれるダイヤに恐れてルパンの名を呼ぶ不二子を、双眼鏡で見ていたルパンが「呼んでる」とつぶやいたのに向かって発した次元さまの一言「どうしたのルパン」。「どうしたの」ですよ!「どうしたんだ」じゃなくて!!かわいい〜っ!かわいすぎる!もー、次元さまったら、次元さまったら、次元さまったら〜〜〜っっっっ!(めるメロメロ)
 あと、次元さまのじゃないんですが「マイアミ銀行襲撃記念日」の五右ヱ門の「思わぬでもない」。それまでの間がおかしいですよね。さんざっぱら女(不二子)の薄情さを言い倒したルパンに、言葉を探す五右ヱ門。心中お察しします〜(^_^;)。不二子はともかく、いつもは真っ先に一抜けたする五右ヱ門が残ってるってのもめずらしいですが。